紅茶(こうちゃ、black tea)とは、摘み取った茶の葉と芽を乾燥させ、もみ込んで完全発酵させた茶葉。もしくはそれをポットに入れ、沸騰した湯をその上に注いで抽出した飲料のこと。なお、ここでいう発酵とは微生物による発酵ではなく、茶の葉に最初から含まれている酸化酵素による酸化発酵である。
ヨーロッパで多く飲用され尚且つ世界で最も紅茶を飲むのはイギリス人で、朝昼晩の食事だけでなく、起床時、午前午後の休憩にもお茶を楽しむ。このため、茶器、洋菓子なども発達し、洗練された。なお紅茶の文化は18世紀にアイルランドに伝わり、2007年現在国民一人当たりの消費量ではアイルランドがイギリスを抜いて世界一となっている。
紅茶の語源はその抽出液の水色(すいしょく)から、また、英語のblack teaはその茶葉の色に由来する。
イギリスといえばアフタヌーンティーなどが有名であるが、一般の家庭や喫茶店では手軽なティーバッグによって供されることがほとんどであり、好事家の家庭や専門店、および高級ホテルなどにおいてのみ茶葉が用いられている。産業革命時代に労働者の空腹を紛らわす目的で労働者階級にまで普及したため、伝統的に砂糖を入れて飲まれることが多い。
イギリスにおいては日本と違い、紅茶と言えばほとんどがミルクティーであり、レモンティーは夏場にアイスティーとして時折飲まれるくらいである。その為テイスティングの時ですらも、ストレートではなくミルクを入れて行われる事が一般的である。
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